小学校入学を控えたお子さんにとって、学力だけでなく生活習慣や社会性、情緒面まで幅広い力が必要です。
「どこまで家庭でできるの?」「療育でどんなサポートがあるの?」そんな疑問に答える形で整理しました。
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1. 就学前に身につけておきたい5つの力
① 生活習慣・自己管理
- 毎日の起床・就寝リズムを整える
- トイレの自立(タイミングを見て一人で行ける)
- 衣服や持ち物の整理・管理
- 食事のマナー・自分で食べる力
- ハンカチやティッシュの使用
② 身体機能・運動スキル
- 正しい姿勢で椅子に座る
- 基本運動(走る・跳ぶ・投げる・バランスをとる)
- はさみ・クレヨン・鉛筆を上手に使う
③ 学習の基礎スキル
- 名前やあいさつ、簡単な自己紹介
- 数や形、色の認識
- 絵本を聞いて理解する力
- 指示に従って行動する力
④ 社会性・コミュニケーション
- 集団でルールを守る(順番・並ぶなど)
- 友達と一緒に遊ぶ力
- 気持ちを言葉で伝える力
- 先生や周囲の話を聞く力
⑤ 情緒面・適応力
- 親から離れても安心して過ごせる
- 新しい環境に少しずつ慣れる
- 思い通りにならないときに気持ちを落ち着ける
- 挑戦する気持ち、最後までやってみる姿勢
2. 家庭と療育、役割の分け方
カテゴリ | 家庭でできること | 児童発達支援でできること |
---|---|---|
生活習慣・自己管理 | 毎日の生活リズムの定着、トイレや身支度の習慣化 | 着替え・靴の脱ぎ履き練習、手洗い・ハンカチ・荷物整理の段階的サポート |
身体機能・運動スキル | 公園遊びや散歩で体力作り、家庭内での姿勢指導 | 椅子に座る練習、サーキット遊びやボール遊び、鉛筆・はさみの微細運動 |
学習の基礎スキル | 名前や自己紹介の練習、絵本読み聞かせ、簡単な数・文字遊び | 指示に従う練習、就学前ワーク(線つなぎ・迷路・ひらがな)、カード学習 |
社会性・コミュニケーション | 家族との会話でやり取り練習、家庭内ルール遊び | 小グループでの順番を待つ遊び、ルール遊び、友達とのやり取り、あいさつ練習 |
情緒面・適応力 | 家庭で安心して感情を表現できる環境作り、落ち着く方法の共有 | 新しい活動や環境への段階的挑戦、成功体験の振り返り、感情表現の練習 |
💡 ポイント
- 家庭の役割
生活リズムや安心感、言葉の基盤づくりが中心。毎日の習慣が学校生活の土台になります。 - 療育の役割
集団での練習や段階的なスキル習得、小さな成功体験の積み重ねが中心。
「座る・聞く・順番を守る」といった学校で必要な行動を練習できます。
3. まとめ
家庭と療育、それぞれの場で役割を分けて取り組むことで、子どもは無理なく就学準備を進めることができます。
- 家庭での習慣づくり
- 療育での集団練習・成功体験
- 両者の連携
この3つを意識することが、スムーズな小学校生活のスタートにつながります。
ぜひ、就学前に取り組んでみてください♪