小学校入学前に不安がある保護者の方へ。未就学のうちに育てたい力や、就学準備で大切な考え方をわかりやすく解説します。ことば、集団参加、生活面、気持ちの切り替えが気になるお子さまのご家庭へ。
小学校入学前に不安がある方へ
未就学のうちに育てたい力とは
「小学校に入ってから大丈夫だろうか」
「集団生活についていけるだろうか」
「座って話を聞けるのか心配」
「ことばやコミュニケーションに不安がある」
「今のうちに何をしておけばよいのかわからない」
お子さまの就学が近づくと、このような不安を感じる保護者の方は少なくありません。
特に、ことば、集団参加、落ち着き、切り替え、生活面などに気になることがある場合、
「小学校に入れば何とかなるのだろうか」
「今から何かした方がよいのだろうか」
と迷うこともあると思います。
まずお伝えしたいのは、小学校入学前に大切なのは、勉強を先取りすることだけではないということです。
むしろ、未就学のうちに育てておきたいのは、学校生活の土台になる力です。
この記事では、就学前に不安がある保護者の方に向けて、未就学のうちに大切にしたい力と考え方を整理してお伝えします。
就学準備は「できることを増やすこと」だけではありません
就学準備というと、ひらがな、数字、机に向かう練習などを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それらが役立つこともあります。
ですが、小学校生活を考えたときに本当に大切なのは、学習の前提になる土台です。
たとえば、
- 人の話を受け取ること
- 自分の気持ちや要求を伝えること
- 集団の流れに少しずつ参加すること
- 困ったときに助けを求めること
- 気持ちを切り替えること
- 生活の流れに沿って動くこと
こうした力は、授業、友だちとの関わり、学校生活全体を支える土台になります。
そのため、就学準備は「何をできるようにするか」だけでなく、
どんな土台を育てておくかという視点で考えることが大切です。
未就学のうちに育てたい力 1
人の話を受け取りやすくなる力
小学校に入ると、先生の話を聞く場面が増えます。
ただし、ここで大切なのは、「長時間じっと聞けること」だけではありません。
まず必要なのは、
- 呼びかけに気づける
- 短い指示を受け取りやすい
- 何をする時間かがわかる
- 必要な情報に注意を向けやすい
といった力です。
話を聞くことが苦手に見えるお子さまでも、
- 言葉が長すぎる
- 見通しが持ちにくい
- 周囲の刺激が多い
- 何をすればよいか曖昧
という理由で難しくなっていることがあります。
そのため、ただ「ちゃんと聞こう」と求めるのではなく、
わかりやすく伝わる関わり方を考えることが大切です。
未就学のうちに育てたい力 2
自分の気持ちや要求を伝える力
学校生活では、わからないこと、困ったこと、嫌だったことを、何らかの形で伝える力がとても大切です。
- 助けてほしい
- わからない
- 休みたい
- 嫌だった
- こうしたい
こうしたことがまったく伝えられないと、困りごとが行動として表れやすくなることがあります。
伝える力というと、ことばの量だけをイメージしがちですが、実際にはそれだけではありません。
- 指さし
- 視線
- 身振り
- 短いことば
- 絵や視覚的な手がかり
など、その子に合った方法で「伝わる経験」を増やしていくことが大切です。
未就学のうちに育てたい力 3
集団の中で無理なく過ごす力
小学校では、集団で動く時間が多くなります。
そのため、未就学のうちから少しずつ、
- みんなと同じ場にいる
- 短い時間だけでも活動に参加する
- 順番を待つ
- 流れに沿って動く
といった経験を積んでいくことには意味があります。
ただし、ここで大事なのは、最初から完璧にできることを目指さないことです。
集団が苦手なお子さまにとっては、
- 見ているだけでも参加
- 短い時間だけ参加できれば十分
- 大人と一緒なら参加できる
- 好きな活動なら参加しやすい
という段階が大切なこともあります。
「参加できない」ではなく、
どうすれば参加しやすくなるかを考えることが、就学準備では重要です。
未就学のうちに育てたい力 4
気持ちを切り替える力
小学校では、活動が次々に変わります。
そのため、切り替えのしづらさがあると、学校生活の中で負担が大きくなることがあります。
ただ、切り替えが苦手なお子さまに対して、単に「早くして」「次だよ」と促すだけではうまくいかないことも多いです。
切り替えが難しい背景には、
- 見通しが持ちにくい
- 終わりが受け入れにくい
- 気持ちの整理に時間がかかる
- 次に何をするかわからず不安
といったことがある場合があります。
そのため、
- 次の予定がわかるようにする
- 終わりを予告する
- 切り替えのための合図を決める
- 少し待つ時間を取る
など、切り替えやすい関わり方を考えることが大切です。
未就学のうちに育てたい力 5
生活の流れに沿って動く力
小学校生活では、身支度、片づけ、移動、トイレ、給食準備など、生活の流れに沿って動く場面が多くあります。
そのため、未就学のうちから、
- 自分の持ち物を扱う
- 片づける
- 次の行動に移る
- 身の回りのことを少しずつ自分でやる
といった経験を積み重ねていくことも大切です。
ここでも、いきなり「全部一人で」を目指す必要はありません。
まずは、
- 一部だけやる
- 手伝ってもらいながらやる
- 流れがわかるようにする
など、できる形から進めることが大切です。
就学準備で大切なのは「苦手を責めること」ではありません
保護者の方は、就学が近づくほど不安が強くなることがあります。
そのため、「これもできない」「あれも心配」と、できないことに目が向きやすくなることもあります。
ですが、就学準備で本当に大切なのは、苦手を責めることではありません。
大切なのは、
- 何が難しいのか
- どんなときならできるのか
- どうすればやりやすくなるのか
- 今、優先して育てたい力は何か
を整理することです。
全部を一度に整えようとしなくて大丈夫です。
お子さまにとって必要な土台から、一つずつ育てていくことが大切です。
「小学校に入れば何とかなる」だけにしないことが大切です
もちろん、入学後の成長もあります。
環境が変わることで伸びる力もあります。
ただ一方で、今見えている困りごとが、そのまま学校生活で負担になることもあります。
だからこそ、
「小学校に入れば何とかなるかもしれない」
だけで終わらせず、
- 今どこに不安があるのか
- どの力を少しずつ育てたいのか
- 必要に応じて相談した方がよいのか
を考えておくことが大切です。
児童発達支援は、就学前の土台づくりにもつながります
児童発達支援は、困りごとが大きくなってから行く場所ではありません。
未就学のうちに、お子さまに合った関わり方や支援を考え、生活や集団参加、ことば、切り替えなどの土台を育てていく場でもあります。
就学準備という視点で見ても、
- ことばややりとり
- 集団参加
- 生活面
- 気持ちの切り替え
- 安心して過ごす力
を少しずつ育てていくことには大きな意味があります。
小学校入学前に不安がある方は、まずはご相談ください
就学前の不安は、保護者の方だけで抱えるには大きいことがあります。
「このままで大丈夫だろうか」と思ったときこそ、整理しながら考えていくことが大切です。
児童発達支援SHIP中央市では、中央市だけでなく、甲府市南側、南アルプス市、昭和町、市川三郷町など周辺地域からの見学・ご相談にも対応しています。
- 小学校入学前に不安がある
- 集団生活についていけるか心配
- ことばややりとりが気になる
- 切り替えや落ち着きに不安がある
- 今のうちにできることを考えたい
このような方は、ぜひ一度ご相談ください。
「利用するかはまだ決めていない」
「まずは話を聞いてみたい」
その段階でも大丈夫です。
お子さまの今の姿を整理しながら、就学に向けてどのような力を大切にしていくとよいか、一緒に考えていきます。
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