ゆうた先生こんにちは♪ゆうた先生です
保育園や幼稚園で、
「集団行動が少し苦手かもしれません」
「みんなと一緒に動く場面で難しさがあります」
「一斉の活動に入りにくいことがあります」
と言われると、保護者の方はとても不安になると思います。
「うちの子だけできていないのかな」
「小学校に入ってから大丈夫かな」
「家庭で何か間違った関わりをしてしまったのかな」
そんなふうに感じる方もいるかもしれません。
でも、まず大切にしたいのは、集団行動が苦手に見えることは、子どもを責めるためのサインではない ということです。
それは、子どもが今どんな場面で困りやすいのか、どんな支援があると動きやすくなるのかを考えるための手がかりです。
「集団行動が苦手」とは、どんな姿?
保育園や幼稚園で「集団行動が苦手」と言われるとき、実際にはいろいろな姿があります。
たとえば、
- みんなが集まる場面で、ひとりだけ別の場所に行ってしまう
- 朝の会や帰りの会で座っていることが難しい
- 先生の話を聞いてから動くことが難しい
- 活動の切り替えに時間がかかる
- 友達と同じ遊びに入ることが難しい
- 順番を待つことが苦手
- 予定が変わると不安定になりやすい
- 苦手な活動になると泣く、怒る、固まる
- 先生の個別の声かけがあると動ける
このような姿があると、園では「集団行動が苦手」と表現されることがあります。
ただし、ここで大切なのは、“できない”と決めつけることではありません。
同じ「集団に入れない」という姿でも、背景は子どもによって違います。
集団行動が苦手に見える背景
集団行動が苦手に見える背景には、いくつかの可能性があります。
1. 何をすればよいか分かりにくい
集団活動では、先生の言葉を聞いて、周りの子の動きを見て、自分が何をするか判断する必要があります。
大人から見ると簡単に見える場面でも、子どもにとっては、
「今、何をする時間なのか」
「どこに座るのか」
「いつ動き始めるのか」
「どこまでやれば終わりなのか」
が分かりにくいことがあります。
この場合、やる気がないのではなく、状況の理解が難しい ことがあります。
2. 一斉指示だけでは理解しにくい
先生が全体に向けて話した言葉を、自分への指示として受け取ることが難しい子もいます。
たとえば、
「みんな、片付けましょう」
「次はホールに行きます」
「準備ができた人から並びます」
という言葉があったとき、周りの子は自然に動けても、その子は動き出せないことがあります。
この場合、個別に、
「〇〇くん、ブロックを箱に入れよう」
「終わったら先生のところに来てね」
と具体的に伝えると動けることがあります。
これは、子どもの力がないというより、伝え方が合っていない可能性 があります。
3. 切り替えが苦手
遊びから活動へ、活動から食事へ、食事から午睡へ。
園生活では、1日の中でたくさんの切り替えがあります。
切り替えが苦手な子は、今やっていることを急に終えることに強い不安や抵抗を感じることがあります。
このとき、周りからは、
「言うことを聞かない」
「わがまま」
「集団に合わせられない」
と見えてしまうことがあります。
でも実際には、次に何が起こるか分からない不安 や、終わる準備ができていないこと が背景にあるかもしれません。
4. 感覚の苦手さがある
集団の場面では、音、声、におい、距離感、動き、人の多さなど、たくさんの刺激があります。
そのため、
- ざわざわした場所が苦手
- 人が近くにいると落ち着かない
- 大きな声や音に反応しやすい
- 触れられることが苦手
- にぎやかな場面で疲れやすい
という子は、集団活動に入りにくくなることがあります。
この場合も、本人が困らせようとしているのではなく、環境の刺激が強すぎる 可能性があります。
5. 友達との関わり方が分からない
集団行動では、友達との関わりも必要になります。
でも、子どもによっては、
- 友達にどう声をかければよいか分からない
- 貸して、入れて、やめて、が言えない
- 相手の表情や気持ちを読み取りにくい
- ルールのある遊びが難しい
- 負けることや思い通りにならないことが苦手
ということがあります。
この場合、「友達と遊びたくない」のではなく、関わり方の手順がまだ分かりにくい のかもしれません。
家庭で見ておきたいポイント
保育園で「集団行動が苦手」と言われたとき、家庭で無理に練習させる必要はありません。
まずは、子どもの姿を整理することが大切です。
見ておきたいポイントは、次のようなことです。
1. どんな場面で苦手さが出やすいか
たとえば、
- 朝の準備
- 食事
- 着替え
- 片付け
- 外出前
- 人が多い場所
- 予定変更があったとき
- 眠いとき、疲れているとき
などです。
「いつも苦手」ではなく、苦手になりやすい場面 を見ることが大切です。
2. どんな伝え方だと動きやすいか
子どもによって、分かりやすい伝え方は違います。
たとえば、
- 言葉で伝えると分かりやすい
- 見本を見せると分かりやすい
- 写真や絵があると分かりやすい
- 先に予定を伝えると安心する
- 具体的に一つずつ伝えると動ける
- 「終わったら〇〇」と見通しがあると動きやすい
ということがあります。
ここが分かると、園や療育でも支援を組み立てやすくなります。
3. どのくらい手伝えばできるか
子どもの力を見るときに大切なのは、
一人でできるか、できないかだけで判断しないこと です。
たとえば、
- 声をかければできる
- 見本があればできる
- 手順を一つずつ伝えればできる
- 最初だけ一緒にやれば続けられる
- 環境を整えると参加できる
という姿があるかもしれません。
これは、とても大切な情報です。
「完全にできない」のではなく、少し支援があればできる力 が見えてくるからです。
児童発達支援で見ていくこと
児童発達支援では、子どもを集団に無理やり合わせることが目的ではありません。
大切なのは、子どもが安心して過ごせる中で、
- 分かる
- 伝えられる
- 待てる
- 切り替えられる
- 友達と関われる
- できた経験を積める
ように、段階的に支援していくことです。
こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでも、児童発達支援は、主に就学前の障害のあるこども、またはその可能性のあるこどもに対し、個々の発達状況や特性に応じた本人支援を行うとともに、家族支援や地域との連携も含めて支援するものとされています。
また、同ガイドラインでは、こどもの育ちと個別のニーズを保障しながら、保育所・認定こども園・幼稚園等との併行利用や移行に向けた支援、関係機関との連携も重要とされています。
つまり、児童発達支援は、園生活と切り離された場所ではなく、家庭・園・地域の生活につながる支援 として考えていくことが大切です。
SHIPで大切にしていること
SHIPでは、子どもの姿を見たときに、すぐに
「できる」
「できない」
「わがまま」
「困った行動」
と決めつけるのではなく、まず背景を見ていきます。
たとえば、集団行動が苦手に見える子でも、
- 何が分かりにくいのか
- どの場面で不安になりやすいのか
- どんな伝え方なら分かるのか
- どのくらい手伝えば参加できるのか
- どんな成功体験が必要なのか
を丁寧に見ていきます。
そして、子どもが「できた」と感じられる経験を積み重ねながら、少しずつ集団の中で過ごす力を育てていきます。
「集団に合わせる」よりも、「参加しやすい形」を探す
集団行動が苦手な子に対して、ただ
「みんなと同じようにしなさい」
「ちゃんと座りなさい」
「早く来なさい」
と伝えても、うまくいかないことがあります。
大切なのは、子どもに合った参加の仕方を探すことです。
たとえば、
- 最初は短い時間だけ参加する
- 座る場所を分かりやすくする
- 活動の流れを見える形で伝える
- 苦手な場面の前に予告する
- できたところを具体的に伝える
- 集団の前に少人数で練習する
- 友達との関わり方を大人が橋渡しする
こうした支援によって、子どもが安心して参加しやすくなることがあります。
相談する目安
保育園や幼稚園で「集団行動が苦手」と言われたとき、すぐに児童発達支援を利用しなければいけないわけではありません。
ただし、次のような姿が続いている場合は、一度相談してみてもよいかもしれません。
- 園で集団活動に入れないことが多い
- 一斉指示で動くことが難しい
- 切り替えで毎回大きく崩れる
- 友達とのトラブルが増えている
- 小学校入学に不安がある
- 園から継続的に相談をすすめられている
- 家庭でも対応に迷うことが増えている
相談することは、子どもに問題があると決めることではありません。
今の子どもに、どんな支援や環境が合っているかを一緒に考えること です。
児童発達支援の利用までの流れについては、こちらの記事でも解説しています。
中央市・昭和町・甲府市南側で児童発達支援をお探しの方へ
SHIP中央では、未就学のお子さんの発達、ことば、集団生活、就学準備に関するご相談を受け付けています。
「まだ利用するか決めていない」
「受給者証がない」
「園で言われたことをどう受け止めればよいか分からない」
「小学校入学までに何を見ておけばよいか相談したい」
という段階でも大丈夫です。
お子さんを無理に変えようとするのではなく、
どんな環境や支援があれば、その子の力が出やすくなるのか を一緒に整理していきます。
中央市・昭和町・甲府市南側・南アルプス市周辺で、児童発達支援や療育について相談したい方は、SHIP中央の見学・相談をご検討ください。
→公式LINEから連絡する場合はこちら
受付:24時間 / 返信:9:00〜20:00(土日祝も対応)
まとめ
保育園で「集団行動が苦手」と言われると、不安になるのは自然なことです。
でも、その言葉は子どもを責めるためのものではありません。
大切なのは、
- どんな場面で困りやすいのか
- 何が分かりにくいのか
- どんな支援があると参加しやすいのか
- 少し手伝えばできることは何か
- 園や家庭でどう支えていくか
を整理していくことです。
子どもの「できない」だけを見るのではなく、
できるための条件を一緒に探していくこと。
それが、集団生活や就学準備につながる大切な一歩になります。
中央市で児童発達支援をお探しの方は、SHIP中央の療育内容と見学相談の流れをご覧ください。



