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小学校入学前に療育で育てたい力|発達の最近接領域から考える就学準備

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小学校入学前に療育で育てたい力|発達の最近接領域から考える就学準備

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小学校に入る前に、何を育てておけばいいの?

「小学校に入ってから、授業についていけるかな」
「椅子に座っていられるかな」
「先生の話を聞けるかな」
「友達との関わりは大丈夫かな」
「ひらがなや数字を教えた方がいいのかな」

年中・年長になると、このような不安を感じる保護者の方は少なくありません。

小学校入学が近づくと、どうしても、
「ひらがなが読めるか」
「数字が分かるか」
「鉛筆が持てるか」
といった学習面に目が向きやすくなります。

もちろん、文字や数に触れておくことも大切です。

しかし、就学前に本当に大切なのは、勉強だけではありません。

小学校生活では、

  • 先生の話を聞く
  • 活動の流れを理解する
  • 分からないときに大人へ伝える
  • 身の回りのことに取り組む
  • 友達と同じ場で過ごす
  • 気持ちを切り替える
  • 少し難しいことにも挑戦する

といった力も必要になります。

この記事では、小学校入学前に療育で育てたい力について、発達の最近接領域という考え方をもとに、分かりやすくお伝えします。


発達の最近接領域とは?

発達の最近接領域とは、簡単に言うと、
「今は一人では難しいけれど、大人の手助けがあればできる力」
のことです。

例えば、

  • 一人では片付けられないけれど、大人が順番を示すとできる
  • 一人では話を聞き続けるのが難しいけれど、近くで声をかけると参加できる
  • 一人では友達に「貸して」と言えないけれど、大人が言葉を添えると言える
  • 一人では最後まで着替えられないけれど、途中まで手伝うとできる

このような場面が、発達の最近接領域にあたります。

教育心理学で使われる Zone of Proximal Development は、本人が一人でできることと、支援があれば達成できることの間にある領域を指す考え方として説明されています。

療育では、この
「少し手伝えばできる」
という部分をとても大切にします。

なぜなら、子どもは、まったくできないことを無理に求められると不安になりやすく、反対に簡単すぎることだけでは新しい力が育ちにくいからです。

その子にとって、少しがんばれば届くところ。
大人の支えがあれば成功できるところ。
そこを見つけて関わることが、発達を支えるうえで大切です。


就学準備は「できる・できない」だけで見ない

小学校入学前になると、保護者の方はどうしても、
「これはできる」
「これはできない」
という見方をしやすくなります。

例えば、

  • 座っていられない
  • 先生の話を聞けない
  • ひらがなが読めない
  • 着替えに時間がかかる
  • 順番を待てない
  • 集団活動に入れない

このような姿があると、不安になるのは自然なことです。

ただ、ここで大切なのは、
「できないからだめ」ではなく、「どのくらい手伝えばできるのか」を見ることです。

例えば、同じ「座っていられない」という姿でも、

  • 何もないと立ち歩く
  • 先生の近くなら座れる
  • 5分なら座れる
  • 見通しがあると座れる
  • 好きな活動なら座れる
  • 足元に台があると姿勢が安定する

というように、子どもの状態は一人ひとり違います。

この違いを見ることが、就学準備ではとても大切です。


小学校入学前に育てたい力

ここからは、小学校入学前に療育で育てたい力を具体的に整理します。


1. 話を聞く力

小学校では、先生の話を聞いて動く場面が増えます。

ただし、「話を聞く力」とは、ただ静かに座っていることだけではありません。

話を聞くためには、

  • 先生の方を見る
  • 名前を呼ばれたら気づく
  • 短い言葉を理解する
  • 今することを分かる
  • 周りの刺激に気を取られすぎない
  • 聞いたことを行動に移す

といった複数の力が関係しています。

そのため、療育では、
「ちゃんと聞きなさい」
と伝えるだけではなく、聞きやすい環境や伝え方を整えます。

例えば、

  • 名前を呼んでから伝える
  • 短く一つずつ伝える
  • 写真や絵カードを使う
  • 実物を見せる
  • 近くで伝える
  • 聞けた場面をすぐ認める

このような工夫を通して、少しずつ話を聞く力を育てていきます。


2. 見て分かる力

小学校生活では、言葉だけでなく、見て分かる力も大切です。

例えば、

  • 黒板を見る
  • 教科書やプリントを見る
  • 先生の動きをまねする
  • 友達の動きを見て行動する
  • 時間割や予定を見る
  • 自分の持ち物を確認する

このような場面が増えていきます。

見て分かる力が育つと、子どもは安心して行動しやすくなります。

療育では、

  • 写真カードで流れを示す
  • 活動の順番を見える形にする
  • 「終わったら次は何か」を示す
  • 見本を見せてから取り組む
  • できたものと比べられるようにする

といった関わりを行います。

ことばだけでは分かりにくいお子さんでも、見て分かる手がかりがあることで、活動に入りやすくなることがあります。


3. 身の回りのことに取り組む力

小学校では、身支度や持ち物の管理など、自分で取り組む場面が増えます。

例えば、

  • 靴を履く
  • 上着を脱ぐ
  • 荷物を出す
  • 連絡袋を出す
  • 着替える
  • トイレに行く
  • 手を洗う
  • 片付ける

こうした生活動作は、毎日の学校生活につながる大切な力です。

ただし、就学前にすべてを完璧にできる必要はありません。

大切なのは、
どこまでなら自分でできるのか
どこに手助けが必要なのか
どんな手がかりがあると動きやすいのか
を整理することです。

例えば、着替えが苦手なお子さんでも、

  • 服を順番に並べるとできる
  • 最初だけ手伝うとできる
  • 前後が分かる印があるとできる
  • 時間に余裕があるとできる
  • 静かな場所だと取り組みやすい

ということがあります。

療育では、できない部分だけを見るのではなく、できている部分を土台にして、少しずつ自分で取り組める範囲を広げていきます。


4. 気持ちを切り替える力

小学校では、活動の切り替えが多くなります。

例えば、

  • 遊びから授業へ
  • 授業から休み時間へ
  • 休み時間から授業へ
  • 給食から片付けへ
  • 好きな活動から苦手な活動へ

この切り替えが苦手なお子さんは少なくありません。

切り替えが苦手な背景には、

  • 次に何をするか分かりにくい
  • 楽しい活動を終えるのがつらい
  • 急な予定変更が苦手
  • 気持ちを言葉にすることが難しい
  • 感覚的に続けたい活動がある

など、いろいろな理由があります。

療育では、
「早くして」
「もう終わり」
と急かすだけではなく、見通しを持てるように支援します。

例えば、

  • あと何回で終わりか伝える
  • タイマーを使う
  • 次の活動を見せる
  • 終わりの合図を決める
  • 最後に一回できる余白を作る
  • 切り替えられた瞬間を認める

このような関わりを通して、少しずつ気持ちを切り替える経験を積んでいきます。


5. 友達と同じ場で過ごす力

小学校では、友達と同じ教室で過ごす時間が長くなります。

ここで大切なのは、最初から友達と上手に遊べることだけではありません。

まずは、

  • 同じ場にいられる
  • 友達の活動を見る
  • 近くで過ごす
  • まねをする
  • 順番を待つ
  • 簡単なルールに参加する
  • 大人と一緒に友達へ関わる

といった経験が大切です。

友達との関わりが苦手なお子さんに対して、
「一緒に遊びなさい」
「仲良くしなさい」
と求めるだけでは、かえって負担になることがあります。

療育では、その子が安心して人と関われる入口を探します。

例えば、

  • 好きな遊びを通して友達と関わる
  • 大人が間に入って言葉を添える
  • 貸し借りの言葉を練習する
  • 勝ち負けの少ない遊びから始める
  • 短い時間だけ一緒に取り組む
  • 成功しやすい役割を作る

このような経験を積むことで、友達との関わり方を少しずつ学んでいきます。

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6. 困ったときに伝える力

小学校生活でとても大切なのが、困ったときに大人へ伝える力です。

例えば、

  • 分からない
  • 手伝ってほしい
  • トイレに行きたい
  • 嫌だった
  • 休みたい
  • できない
  • もう一回やりたい

このような気持ちや要求を伝えられることは、安心して学校生活を送るために大切です。

ことばで伝えることが難しいお子さんの場合は、無理に言葉だけで伝えさせる必要はありません。

  • 指差し
  • ジェスチャー
  • カード
  • 表情
  • 選択肢
  • 短い言葉

など、その子に合った方法で伝えられるようにしていくことが大切です。

「伝わった」という経験が増えると、子どもは少しずつ人に伝える力を育てていきます。


7. 少し難しいことに挑戦する力

就学準備では、できることを増やすだけでなく、
少し難しいことに挑戦する力
も大切です。

小学校では、初めての活動や、思い通りにいかない場面が増えます。

そのときに、

  • すぐにあきらめる
  • 怒ってしまう
  • 泣いてしまう
  • やらないと言う
  • 逃げようとする

という姿が出ることもあります。

このようなとき、無理にやらせるのではなく、発達の最近接領域を意識して、少し手助けすればできる形に変えることが大切です。

例えば、

  • 量を少なくする
  • 最初だけ一緒にやる
  • 選択肢を出す
  • 見本を見せる
  • 途中で休憩を入れる
  • できたところまで認める
  • 最後までできなくても挑戦を認める

このような関わりによって、子どもは
「少し難しかったけれど、できた」
という経験を積むことができます。

この経験が、小学校生活での自信につながります。


児童発達支援でできる就学準備

児童発達支援では、お子さん一人ひとりの発達や特性に合わせて、生活や遊びの中で必要な力を育てていきます。

こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでは、児童発達支援は「本人支援」「家族支援」「移行支援」「地域支援・地域連携」を総合的に提供するものとされ、本人支援では「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5領域を踏まえることが示されています。

就学準備は、この5領域すべてに関係しています。

例えば、

  • 身支度や生活リズムは「健康・生活」
  • 姿勢や手先の動きは「運動・感覚」
  • 見通しや切り替えは「認知・行動」
  • 話を聞く、伝える力は「言語・コミュニケーション」
  • 友達との関わりは「人間関係・社会性」

というように、一つの力だけではなく、さまざまな力が重なっています。

そのため、療育では、
「文字が読めるか」
「数字が分かるか」
だけではなく、学校生活全体につながる力を見ていくことが大切です。


家庭でできる就学準備

家庭での就学準備は、特別な教材をたくさん用意することだけではありません。

毎日の生活の中でも、できることがあります。


1. 朝の流れを見える形にする

例えば、

  1. 起きる
  2. 着替える
  3. 朝ごはんを食べる
  4. 歯みがきをする
  5. 荷物を持つ
  6. 出発する

このような流れを、写真やイラストで見える形にすると、子どもが動きやすくなることがあります。

小学校生活でも、予定を見て動く力は大切です。


2. 「自分でやる部分」と「手伝う部分」を分ける

全部を一人でやらせようとすると、子どもも保護者も大変になりやすいです。

例えば、着替えなら、

  • シャツを頭からかぶるところは手伝う
  • 腕を通すところは自分でやる
  • ズボンを上げるところは一緒にやる
  • 最後に整えるところは大人が手伝う

というように分けます。

「全部できるか」ではなく、
どこなら自分でできるか
を見ることが大切です。


3. できたところを具体的に伝える

就学準備では、子どもの自信を育てることも大切です。

「すごいね」だけでなく、

「靴を自分で持てたね」
「最後まで座れたね」
「分からないって言えたね」
「順番を待てたね」
「泣いたけど、戻ってこられたね」

というように、できた行動を具体的に伝えます。

子どもは、自分のどこがよかったのか分かることで、次もやってみようとしやすくなります。


4. 小学校の話を不安にさせすぎない

就学前に、
「小学校に行ったらちゃんとしないとだめだよ」
「そんなことだと小学生になれないよ」
と言いすぎると、小学校に対して不安が強くなることがあります。

小学校は怖い場所ではなく、新しい経験をする場所です。

「小学校ではこんなことをするよ」
「困ったら先生に言っていいよ」
「少しずつ練習していこうね」

というように、安心できる伝え方を大切にしましょう。


SHIPで大切にしている就学準備

児童発達支援SHIPでは、就学準備を
「小学校に合わせるための練習」
だけとは考えていません。

大切にしているのは、
その子が安心して新しい環境に向かえる力を育てること
です。

例えば、

  • 話を聞く力
  • 見て分かる力
  • 身の回りのことに取り組む力
  • 気持ちを切り替える力
  • 友達と同じ場で過ごす力
  • 困ったときに伝える力
  • 少し難しいことに挑戦する力

こうした力を、お子さんの発達段階に合わせて育てていきます。

無理にできないことを求めるのではなく、
「少し手伝えばできる」
「環境を整えればできる」
「大人と一緒ならできる」
というところを見つけながら、少しずつ自信につなげていきます。


中央市・昭和町・甲府市南側で就学準備や発達相談をお考えの方へ

児童発達支援SHIP中央市では、未就学のお子さんを対象に、発達や生活、ことば、運動、感覚、集団参加、友達との関わり、就学準備などに関するご相談をお受けしています。

中央市にお住まいの方はもちろん、昭和町、甲府市南側、南アルプス市、市川三郷町、甲斐市周辺で児童発達支援をお探しの方も、お気軽にご相談ください。

例えば、

「小学校入学に向けて不安がある」
「園で集団活動に入りにくい」
「先生の話を聞くことが苦手」
「身支度や着替えに時間がかかる」
「友達との関わりが心配」
「切り替えやかんしゃくが気になる」
「どこまで手伝えばよいか分からない」

このようなお悩みがある方は、一度お子さんの様子をお聞かせください。

お子さんの今の姿を一緒に整理しながら、家庭や園でできる関わり方、児童発達支援で育てていきたい力を一緒に考えていきます。


まとめ

小学校入学前に大切なのは、文字や数だけではありません。

話を聞く力。
見て分かる力。
身の回りのことに取り組む力。
気持ちを切り替える力。
友達と同じ場で過ごす力。
困ったときに伝える力。
少し難しいことに挑戦する力。

こうした力が、小学校生活の土台になります。

そして、就学準備で大切なのは、
「できる・できない」だけで見ることではありません。

その子が、
「どこまでなら自分でできるのか」
「どんな手助けがあればできるのか」
「どんな環境なら安心して取り組めるのか」
を見ていくことです。

発達の最近接領域の考え方をもとに、少し手伝えばできる経験を積み重ねていくことで、お子さんは少しずつ自信を育てていきます。

中央市・昭和町・甲府市南側周辺で、お子さんの就学準備や発達について気になることがありましたら、児童発達支援SHIP中央市へお気軽にご相談ください。

→公式LINEから連絡する場合はこちら
受付:24時間 / 返信:9:00〜20:00(土日祝も対応)

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