ゆうた先生こんにちは♪ゆうた先生です
小学生になると、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わります。
授業を受ける。
先生の話を聞く。
時間割に沿って動く。
友達と一緒に活動する。
宿題をする。
持ち物を管理する。
気持ちを切り替える。
困ったときには助けを求める。
大人にとっては当たり前に見える学校生活も、実際にはたくさんの力を同時に使っています。
特に、特別支援学級に在籍している子どもたちを見ていると、
「勉強が分からない」
だけでは説明できない困りごとがたくさんあります。
今回は、支援学級に在籍する小学生の姿を考えながら、発達支援で大切にしたいポイントを整理します。
大切なのは「何ができないか」より「なぜ難しいのか」
例えば、
「授業中に座っていられない」
という姿があったとします。
これだけを見ると、
「落ち着きがない」
「集中力がない」
と捉えてしまうかもしれません。
しかし、実際にはいろいろな可能性があります。
・授業の内容が難しく、分からない
・何をすればよいのか理解できていない
・長く同じ姿勢を保つことが難しい
・周囲の音や動きが気になる
・見通しが持てず不安になっている
・学校生活で疲れている
・課題量が本人に合っていない
同じ「離席」という行動でも、背景は子どもによって違います。
だから支援では、
行動そのものを止めることより、なぜその行動が起きているのかを考えること
が大切になります。
① 学習の「分からない」を細かく見る
小学生になると、
読む。
書く。
数える。
計算する。
問題文を理解する。
先生の説明を聞く。
黒板を写す。
など、さまざまな力が必要になります。
例えば、
「ひらがなが書けない」
という場合も、
文字の形を覚えることが難しいのか。
音と文字を結びつけることが難しいのか。
鉛筆操作が難しいのか。
見本を見ながら書くことが難しいのか。
長く書き続けることが疲れるのか。
によって、必要な支援は変わります。
「できないから繰り返す」だけではなく、
どこでつまずいているのかを細かく見る。
これが支援の出発点です。
支援の例
・課題量を減らす
・大きなマスを使う
・なぞり書きから始める
・見本を近くに置く
・具体物を使う
・選択肢から答える方法を取り入れる
・一問ごとに確認する
・短時間で区切って取り組む
「同じ学年だから同じ課題」ではなく、本人が理解し、成功できる方法を考えていきます。
② 「集中できない」を注意だけで解決しない
授業中に、
周りを見る。
机に伏せる。
立ち歩く。
手遊びをする。
別のことを始める。
こうした姿が見られることもあります。
しかし、
「ちゃんと集中して」
と何度伝えても改善しない場合、注意だけでは解決できない理由があるかもしれません。
例えば、
活動時間が長すぎる。
課題が難しい。
指示が抽象的。
周囲から入る刺激が多い。
身体的に座位保持が難しい。
何が終わりなのか分からない。
といった可能性があります。
支援の例
・活動時間を短く区切る
・「ここまでできたら終わり」を示す
・タイマーを使う
・机上の物を減らす
・座席位置を工夫する
・途中に身体を動かす時間を入れる
・指示を一つずつ伝える
子どもに集中力を求めるだけではなく、
集中しやすい環境を大人がつくる
という視点も必要です。
③ 気持ちのコントロールには「ことば」だけではない支援が必要
小学生になると、人との関係も複雑になります。
負けて悔しい。
思った通りにならない。
友達に断られた。
注意された。
予定が変わった。
こうした出来事から、怒る、泣く、固まる、その場から離れるといった姿が見られることがあります。
そこで、
「怒らないよ」
「ちゃんと言葉で言おう」
と伝えるだけでは十分でない場合があります。
本人自身が、
「今、自分は怒っている」
「少し休みたい」
「助けてほしい」
と自分の状態を理解して伝えること自体が難しいこともあるからです。
支援の例
・気持ちを言語化して代弁する
・気持ちカードを使う
・休憩できる場所を決めておく
・「助けて」「休みたい」など具体的な伝え方を教える
・落ち着いてから一緒に振り返る
・事前に予定変更を知らせる
大切なのは、
「怒らない子にする」
ことではありません。
自分の状態に気づき、少しずつ自分で調整できる方法を増やしていくこと
だと考えています。
④ 友達との関わりは「仲良くしなさい」だけでは育たない
小学生になると、友達との遊びにもルールが増えます。
順番を待つ。
相手の話を聞く。
自分の考えを伝える。
負けを受け入れる。
譲る。
相談する。
相手の気持ちを想像する。
実は、かなり高度な力です。
そのため、
一緒に遊びたいのにトラブルになる。
自分のルールを押し通してしまう。
負けると怒る。
会話が一方的になる。
遊びに入れない。
といったことも起こります。
このような場面では、
「仲良くしなさい」
と伝えるだけではなく、
具体的に教えることが必要です。
例えば、
「入れてって言ってみよう」
「次は○○くんの番だね」
「負けて悔しかったんだね」
「もう一回やりたいって伝えてみる?」
など、
その瞬間に必要な行動や言葉を一緒に整理します。
友達との関わりも、
経験しながら学んでいくものです。
⑤ 「自分でできる」を少しずつ増やす
支援学級にいる子どもたちへの支援では、大人が丁寧に関わることが重要です。
一方で、
丁寧に支援することと、
すべて大人がやってしまうことは違います。
例えば、帰りの支度。
最初は、
「連絡帳を入れて」
「次は筆箱」
「水筒も入れて」
と大人が一つずつ伝えているかもしれません。
でも、ずっとその支援を続けるのではなく、
写真やチェック表を見て準備する。
一つ目だけ声をかける。
最後だけ確認する。
というように、徐々に支援を減らしていきます。
目指したいのは、
支援があるからできる状態から、自分でできる状態へ近づけていくこと。
本人の力に応じて、支援の量を調整することが大切です。
⑥ 学校でできることと、放課後にできることは違う
学校と放課後等デイサービスでは、環境が違います。
学校では、
授業。
集団活動。
時間割。
係活動。
友達との生活。
があります。
一方、放課後等デイサービスでは、学校よりも小さな集団の中で、本人に合わせた経験を設定しやすい場合があります。
例えば、
学校で友達とのやり取りが難しい子が、
3〜4人の小集団から練習する。
授業で失敗経験が続いている子が、
本人に合った課題で「できた」を積み重ねる。
気持ちを言葉にすることが難しい子が、
信頼できる大人と一緒に気持ちを整理する。
こうした経験を積み重ねながら、
学校や家庭で使える力につなげていく。
これも放課後等デイサービスの大切な役割の一つだと考えています。
「できる・できない」だけで子どもを見ない
小学生になると、
テストの点数。
学年相応かどうか。
集団についていけるか。
友達とうまく関われるか。
など、どうしても周囲との比較が増えていきます。
しかし、支援で大切なのは、
「ほかの子と比べてどうか」
ではありません。
昨日まで難しかったことが、今日は少しできた。
大人と一緒ならできた。
10分なら頑張れた。
初めて「助けて」と言えた。
友達と一回だけ譲り合えた。
こうした小さな変化を見つけることです。
SHIPが大切にしていること
SHIPでは、特別支援教育の考え方を土台に、一人ひとりの子どもの姿を丁寧に見ています。
「どうしてこの行動が起きているのか」
「この子は何に困っているのか」
「どこまでなら一人でできるのか」
「どんな支援があればできるのか」
を考えながら、
個別活動。
感覚・運動遊び。
小集団活動。
集団活動。
生活場面。
遊び。
さまざまな場面を支援につなげています。
私たちが大切にしているのは、
子ども理解から支援を始めること。
子どもの見方が変われば、関わり方が変わります。
関わり方が変わることで、子どもが自分の力を発揮できる場面も増えていきます。
「できないことをできるようにさせる」
だけではなく、
その子が今持っている力を使いながら、自分らしく生活していくために必要な力を一緒に育てていく。
それが、小学生期の発達支援で大切にしたいことだと考えています。
小学生の発達支援に、一緒に向き合う仲間を募集しています
SHIP笛吹では現在、放課後等デイサービスで勤務する正規職員を募集しています。
SHIPの放課後等デイサービスでは、小学生を中心に、一人ひとりの発達や特性、学校や家庭での様子を踏まえながら支援を考えています。
「どうしてこの行動が起きているんだろう」
「どんな伝え方なら分かりやすいだろう」
「今はどこまで一人でできて、どこに支援が必要なんだろう」
そうしたことを職員同士で考えながら、個別活動、感覚・運動遊び、小集団活動、集団活動、日常生活の支援などにつなげていきます。
子どもの「できない」だけを見るのではなく、その背景を理解し、必要な支援を考える。
そして、小さな「できた」を一緒に積み重ねていく。
そんな支援を大切にしています。
こんな方に来ていただきたいです
・小学生の発達支援に関心がある方
・保育士、児童指導員、教員等の経験を生かしたい方
・特別支援教育や療育について、さらに学びたい方
・子どもの行動の背景を考えることを大切にしたい方
・一人で抱え込まず、チームで支援を考えていきたい方
最初からすべての知識や技術が身についている必要はありません。
子どもの姿を丁寧に見て、分からないことを相談し、学びながら支援をより良くしていける方と、一緒に働きたいと考えています。
SHIP笛吹 放課後等デイサービス 正規職員募集中
「SHIPの支援をもう少し知りたい」
「実際の子どもたちや職員の様子を見てみたい」
という方は、まずは見学からでも大丈夫です。
小学生の発達と向き合いながら、子どもたちの成長を一緒に支えてくださる方との出会いをお待ちしています。

