「つい手を出してしまう」
「自分でやってほしいけれど、時間がかかる」
「何でも『やって』と言われてしまう」
「どう声をかけたら、自分で動けるようになるのだろう」
子どもの自立について、このように感じる保護者の方は少なくありません。
中央市はもちろん、昭和町、南アルプス市、市川三郷町など周辺地域でも、就学前のお子さまについて同じような悩みを聞くことがあります。
自立というと、
「何でも一人でできること」
のように思われることもあります。
でも、本当に大切なのはそれだけではありません。
- 自分でやってみようとすること
- 分からないときに助けを求めること
- 少しずつできることを増やしていくこと
- 自分の力で生活に向かおうとすること
こうした力も、自立の大切な土台です。
この記事では、子どもの自立を少しずつ育てていくために、お家でできる言葉かけや関わり方について、やさしくお伝えします。
自立は、急にできるようになるものではありません
子どもの自立は、ある日突然できるようになるものではありません。
毎日の生活の中で、
- やってみる
- うまくいかない
- 手伝ってもらう
- もう一度やってみる
- できた経験を重ねる
という流れを繰り返しながら、少しずつ育っていきます。
そのため、
「まだできない」
ことだけを見るのではなく、
今どこまでできているか
どこを少し手伝えばできそうか
を見ていくことが大切です。
全部を一人でできることを急がせるより、
“自分でやってみよう”と思える関わり
の方が、自立につながりやすくなります。
自立を育てるために大切にしたいこと
1. できないところだけでなく、できているところを見る
自立を考えるとき、どうしても
- まだ着替えが一人でできない
- 片付けが続かない
- 支度に時間がかかる
といった「できていないところ」に目が向きやすくなります。
でも実際には、
- 靴下は自分ではこうとしている
- 言われたらかばんを持てる
- 手伝ってもらえば片付けられる
- やり始めることはできる
というように、もう育ってきている力があることも多いです。
まずはそこを見つけることが、次の一歩につながります。
2. 「全部ひとりで」ではなく、「少しずつ」で考える
自立を育てたいと思うほど、
「もう自分でやってほしい」
と感じることがあります。
でも、急に全部を任せると、子どもにとっては負担が大きすぎて、かえってやりたがらなくなることがあります。
たとえば、
- 服を全部着るのは難しくても、ズボンだけは自分でやる
- 片付けを全部は難しくても、1つだけ箱に入れる
- 支度を全部は難しくても、靴を持ってくるところからやる
というように、
その子ができそうなところから始める
ことが大切です。
お家でできる言葉かけ
1. 命令するより、やることが見える言葉にする
たとえば、
- 「ちゃんとしなさい」
- 「早くして」
- 「自分でやって」
と言われても、子どもには何をどうすればよいか分かりにくいことがあります。
そんなときは、
- 「くつをはこうね」
- 「かばん持とうね」
- 「おもちゃ、箱に入れよう」
- 「まずシャツを着ようね」
というように、
今やることが見える言葉
にすると、動きやすくなることがあります。
「自立してほしい」と思うと大きな言葉をかけたくなりますが、
子どもにとっては、具体的な一言の方が分かりやすいことが多いです。
2. 「やって」ではなく「一緒にやろう」から始める
自立を促したいときに、最初から
- 「自分でやって」
- 「できるでしょ」
と言うと、気持ちが止まってしまう子もいます。
そんなときは、
- 「一緒にやってみようか」
- 「最初だけ一緒にやろう」
- 「ここはお母さんやるね、次はお願いね」
というように、
一緒に始める形
にすると動きやすくなることがあります。
自立は、「全部一人でやる」ことだけではありません。
手伝ってもらいながら進める経験
も、とても大切です。
3. できたことを具体的に伝える
子どもが何かを自分でできたときは、その場で伝えてあげることが大切です。
たとえば、
- 「くつ、自分ではけたね」
- 「かばん持てたね」
- 「おもちゃ、しまえたね」
- 「言われてから来られたね」
- 「自分でやってみようとしていたね」
というように、
何ができたのかを具体的に言葉にする
と、子どもにも伝わりやすくなります。
「えらいね」だけでも悪くはありませんが、
何ができたのかが分かる言葉の方が、次につながりやすくなります。
4. うまくいかないときも、責めるより次につながる言葉にする
自立に向かう途中では、うまくいかないこともたくさんあります。
そんなときに、
- 「なんでできないの」
- 「さっきも言ったでしょ」
- 「もういい」
となると、子どもは「やってみよう」という気持ちを持ちにくくなることがあります。
代わりに、
- 「ここが難しかったね」
- 「ここだけ手伝うね」
- 「もう一回やってみようか」
- 「次はここからやってみよう」
というように、
責めるより、次につながる言葉
をかける方が、自立の力は育ちやすくなります。
5. 小さな選択肢をつくる
自分で動くことが苦手な子には、少しだけ選べる形をつくるのも役立ちます。
たとえば、
- 「青い服にする?白い服にする?」
- 「自分でやる?一緒にやる?」
- 「先に手を洗う?先にかばん置く?」
というように、
全部を決めさせるのではなく、小さく選べるようにする
と、自分で動くきっかけになることがあります。
「やらされる」より、
「自分で少し決められた」
と感じられる方が、動きやすい子もいます。
こんな言葉かけは逆効果になりやすいことがあります
つい言ってしまいやすいのが、
- 「早くして」
- 「何回言ったら分かるの」
- 「もう年長なんだからできるでしょ」
- 「なんで自分でやらないの」
といった言葉です。
こうした言葉を言いたくなる気持ちはとても自然です。
ただ、子どもにとってはプレッシャーが強くなりすぎて、かえって動きにくくなることがあります。
それよりも、
- 「まずこれをやろう」
- 「ここまでできたね」
- 「次はこれだよ」
- 「一緒にやってみようか」
のように、
行動が分かる言葉、安心できる言葉
の方が、自立につながりやすいことがあります。
自立を育てるために、お家でできること
1. 毎日の流れを分かりやすくする
子どもは、何をしたらよいか流れが分かると動きやすくなることがあります。
- 帰宅したら手洗い
- そのあとかばんを置く
- おやつの前に着替える
など、毎日の流れがある程度決まっていると、自分で動くきっかけになります。
2. できることをひとつずつ増やす
一気にたくさん求めるより、
今週は靴をそろえる
次はかばんを置く
というように、ひとつずつ増やしていく方が続きやすいです。
3. 時間がかかることを前提にする
子どもが自分でやると、大人より時間がかかるのは自然なことです。
急いでいるときほど手を出したくなりますが、できる場面では少し待つことも大切です。
4. 完璧を求めすぎない
少し手伝いながらでも、途中まででも、やってみようとしたこと自体に意味があります。
自立は、完璧にできることの積み重ねだけでなく、
やってみる経験の積み重ね
でも育っていきます。
こんなときは、相談してみても大丈夫です
- 身の回りのことがなかなか進まない
- 声をかけても動きにくい
- 何でも「やって」となりやすい
- 切り替えが苦手で支度が進みにくい
- 保護者としてどう関わればよいか迷っている
- 就学前に少しずつ生活面を整えていきたい
こうしたときは、相談してみても大丈夫です。
相談は、
「何か大きな問題があるからするもの」
ではなく、
今のお子さまに合った関わり方を一緒に考えるためのもの
でもあります。
児童発達支援で一緒にできること
児童発達支援では、子どもの自立を考えるときに、
- どこまでなら自分でできそうか
- どんな伝え方なら分かりやすいか
- 何が負担になって止まってしまうのか
- どうすると生活の流れに向かいやすいか
を見ながら、一人ひとりに合った支援を考えていきます。
たとえば、
- 着替えや片付けなど生活場面の支援
- 切り替えや支度の練習
- 分かりやすい言葉かけや見通しの工夫
- 小集団での順番や役割の経験
- ご家庭で取り入れやすい関わり方の共有
などを通して、少しずつ自立の土台を育てていきます。
大切なのは、
「一人で全部できるようにすること」だけではなく、その子に合った形で生活に向かう力を育てること
です。
児童発達支援SHIP中央市でも、ご相談を受け付けています
児童発達支援SHIP中央市では、
お子さま一人ひとりの様子を丁寧に見ながら、生活の中で少しずつ自立につながる力を育てていけるよう、一緒に考えていきます。
中央市の方はもちろん、昭和町、南アルプス市、市川三郷町など周辺地域で、
- 自立につながる関わり方を知りたい
- お家での言葉かけを相談したい
- 支度や片付けが進みにくい
- 就学前に少しずつ生活面を整えていきたい
という方も、まずはお気軽にご相談ください。
「少し気になる」
「どう関わるとよいか知りたい」
という段階でも大丈夫です。
今のお子さまに合ったやり方を一緒に整理していくことに意味があります。
見学・ご相談受付中
児童発達支援SHIP中央市では、見学・ご相談を受け付けています。
お子さまの自立や、日々の生活の中での関わり方について気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。
シップくんご連絡お待ちしております♪

