小学校入学が近づいてくると、
「このまま小学校に入って大丈夫かな」
「集団生活についていけるかな」
「座って話を聞けるかな」
「ことばで自分の気持ちを伝えられるかな」
と、不安になる保護者の方は少なくありません。
特に、年中・年長の時期になると、まわりのお子さんとの違いが見えやすくなったり、園の先生から小学校に向けた準備について話が出たりすることもあります。
その中で、
「小学校入学前に療育を受けた方がいいのかな」
と考える方もいると思います。
この記事では、中央市・昭和町・甲府市南側・笛吹市周辺で児童発達支援や療育を考えている保護者の方へ向けて、小学校入学前の療育で大切にしたいこと をわかりやすくお伝えします。
児童発達支援は、主に就学前の障害のあるお子さん、またはその可能性のあるお子さんに対して、発達状況や特性に応じた本人支援・家族支援・地域支援を行うものとして整理されています。こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでも、本人への発達支援だけでなく、家族支援や関係機関との連携の重要性が示されています。
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小学校入学前の療育は「勉強の先取り」ではありません
小学校入学前の療育というと、
「ひらがなを読めるようにする」
「数字を書けるようにする」
「座って勉強できるようにする」
というイメージを持たれることがあります。
もちろん、文字や数に興味を持つことは大切です。
しかし、小学校入学前に本当に大切なのは、勉強の先取りだけではありません。
むしろ大切なのは、
- 自分のことを少しずつ自分でやる力
- 困ったときに大人へ伝える力
- 話を聞くための準備をする力
- 活動の切り替えをする力
- 友だちや先生と一緒に過ごす力
- わからないことに向き合う力
こうした、小学校生活の土台になる力 です。
文部科学省の「幼保小の架け橋プログラム」でも、義務教育開始前後の5歳児から小学校1年生までの時期を「架け橋期」とし、幼児教育と小学校教育の接続、子どもの多様性に配慮した学びや生活の基盤づくりが重視されています。
つまり、就学前の療育で大切なのは、
「小学校の勉強を先にやること」ではなく、「小学校で安心して生活し、学ぶための土台を育てること」
です。
就学準備で育てたい5つの力
小学校入学前の療育では、お子さん一人ひとりの発達段階に合わせて、次のような力を育てていくことが大切です。
1. 身辺自立の力
まず大切なのは、身辺自立の力です。
たとえば、
- 靴を履く
- 上着を着る
- トイレに行く
- 手を洗う
- 荷物を片付ける
- 給食やお弁当の準備をする
- 自分の持ち物を確認する
といった生活の力です。
小学校では、先生が一人ひとりに常につきっきりで手伝うことは難しくなります。
そのため、入学前から少しずつ、
「全部やってもらう」から「少し手伝ってもらえばできる」へ
移っていくことが大切です。
ただし、ここで大切なのは、無理に一人でやらせることではありません。
「どこで止まっているのか」
「何がわかりにくいのか」
「どこまで手伝えばできるのか」
を丁寧に見ながら、必要な手助けを調整していくことが大切です。
2. ことばで伝える力
小学校生活では、困ったときに自分から伝える場面が増えていきます。
たとえば、
「トイレに行きたい」
「わかりません」
「手伝ってください」
「嫌だった」
「もう一回やりたい」
「休みたい」
といったことを、先生や友だちに伝える必要があります。
ことばがゆっくりなお子さんの場合、うまく伝えられずに、
- 泣く
- 怒る
- その場から離れる
- 固まる
- 手が出てしまう
といった行動で表現することがあります。
このとき大切なのは、
「困った行動をなくす」ことだけを目標にしないこと です。
その行動の奥に、
「伝えたいことがあるのに、うまく伝えられない」
という背景があるかもしれません。
療育では、子どもの行動をよく見ながら、
「手伝って」
「いや」
「あとで」
「もう一回」
「おしまい」
など、その子に合った伝え方を育てていきます。
ことばで話すことだけが正解ではありません。
指差し、絵カード、ジェスチャー、表情、選択肢から選ぶことなども、大切なコミュニケーションです。
3. 切り替える力
小学校では、時間割に合わせて活動が変わります。
遊びから片付け。
朝の準備から授業。
授業から休み時間。
休み時間から授業。
給食から掃除。
このように、1日の中で何度も切り替えがあります。
切り替えが苦手なお子さんは、
- まだ遊びたくて怒る
- 片付けに時間がかかる
- 次の活動に向かえない
- 予定変更で混乱する
- 「おしまい」が受け入れにくい
という姿が見られることがあります。
でも、これは単なるわがままではない場合があります。
見通しが持ちにくかったり、好きな活動から離れることが難しかったり、次に何をするのかがわからず不安になっていたりすることがあります。
そのため、切り替えの支援では、
- 先に予定を伝える
- 終わりの合図を決める
- タイマーを使う
- 次の活動を見える形で示す
- 「あと1回でおしまい」と具体的に伝える
- 切り替えられた経験を積み重ねる
といった工夫が大切です。
「早くして」だけではなく、
「どうすれば次に向かいやすいか」 を一緒に考えることが、就学準備につながります。
4. 集団の中で過ごす力
小学校に入ると、園よりも集団の人数が増えたり、活動の流れがはっきりしたりします。
その中で必要になるのが、集団の中で過ごす力です。
ただし、ここで言う集団参加とは、
最初からみんなと同じようにできること ではありません。
まずは、
- 同じ部屋にいられる
- 先生の近くで参加できる
- 短い時間だけ座れる
- 友だちの様子を見る
- 一部だけ参加する
- 順番を少し待つ
- 先生の声かけで戻ってくる
こうした小さな参加も、とても大切な一歩です。
集団が苦手なお子さんに対して、いきなり「みんなと同じようにやろう」と求めると、かえって不安や拒否感が強くなることがあります。
大切なのは、
その子が参加しやすい入り口を作ること です。
「見るだけ参加」
「先生と一緒に参加」
「短い時間だけ参加」
「得意な役割で参加」
このように、参加の形を調整しながら、少しずつ集団の中で安心して過ごせる経験を増やしていきます。
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5. 少し手伝えばできる力
就学準備でとても大切なのが、
「少し手伝えばできる力」 です。
子どもの姿を見るとき、つい、
「できる」
「できない」
の2つで見てしまうことがあります。
でも実際には、その間にたくさんの段階があります。
たとえば、
- 見本があればできる
- 最初だけ手伝えばできる
- 声をかければできる
- 絵で示せばできる
- 先生と一緒ならできる
- 友だちを見ればできる
- 環境が整っていればできる
という姿があります。
この
「少し手伝えばできる」
を見つけることが、療育ではとても重要です。
「できない」と決めつけるのではなく、
「どんな手助けがあればできるのか」
を考えることで、子どもの可能性が見えやすくなります。
SHIPでは、このような考え方を大切にしながら、お子さんの今の発達段階に合わせた関わりを行っています。
小学校入学前に、家庭だけで頑張りすぎなくて大丈夫です
保護者の方の中には、
「家でちゃんと教えないといけない」
「できないのは自分の関わり方が悪いのかも」
「もっと厳しくした方がいいのかな」
と悩まれる方もいます。
でも、小学校入学前の準備は、家庭だけで抱え込むものではありません。
お子さんの育ちは、家庭・園・療育・相談支援・学校など、関係する大人が連携しながら支えていくことが大切です。
こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでも、児童発達支援は本人支援だけではなく、家族支援、移行支援、地域支援・地域連携を含めて包括的に支援していくことが示されています。
保護者の方が一人で抱え込むのではなく、
「どこで困っているのか」
「どんな支援があると過ごしやすいのか」
を一緒に整理していくことが大切です。
療育を考える目安
次のような姿がある場合、小学校入学前に療育や児童発達支援について相談してみることも一つの方法です。
- 集団活動に入りにくい
- 切り替えで大きく崩れやすい
- ことばで気持ちを伝えることが難しい
- 身の回りの準備に時間がかかる
- 座って話を聞くことが難しい
- 友だちとの関わりでトラブルが多い
- 指示が通りにくい
- 予定変更に弱い
- 園生活で困りごとが増えている
- 小学校入学に向けて不安がある
もちろん、これらに当てはまるからといって、すぐに「問題がある」と決めつける必要はありません。
大切なのは、
お子さんが困っていることを早めに見つけ、必要な支援につなげること
です。
SHIPで大切にしている就学準備支援
児童発達支援SHIPでは、小学校入学前のお子さんに対して、単に「できることを増やす」だけではなく、
その子が安心して生活し、学びに向かえる土台づくり
を大切にしています。
具体的には、
- 身辺自立の支援
- ことば・コミュニケーションの支援
- 切り替えの支援
- 集団参加の支援
- 遊びを通した学びの支援
- 手先を使う活動
- 見てわかる環境づくり
- 保護者の方との情報共有
- 園や関係機関との連携
などを、お子さんの発達段階に合わせて行っています。
「みんなと同じようにできるか」だけを見るのではなく、
その子がどこまでできていて、どこに手助けが必要なのか
を丁寧に見ていきます。
中央市・昭和町・甲府市南側・笛吹市周辺で療育を考えている方へ
小学校入学前の時期は、保護者の方にとって不安が大きくなりやすい時期です。
でも、この時期は同時に、
お子さんの育ちを支える大切な準備期間
でもあります。
「まだ様子を見た方がいいのかな」
「相談してもいい内容なのかな」
「療育を使うほどではないのかな」
と迷うこともあると思います。
そのようなときは、一度ご相談ください。
相談することは、決して大げさなことではありません。
お子さんの今の姿を一緒に整理し、
家庭・園・療育でどのように支えていくとよいかを考えていくことができます。
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まとめ|小学校入学前の療育は「安心して学ぶための土台づくり」
小学校入学前の療育で大切なのは、勉強の先取りだけではありません。
大切なのは、
- 身辺自立の力
- ことばで伝える力
- 切り替える力
- 集団の中で過ごす力
- 少し手伝えばできる力
を、お子さんの発達段階に合わせて育てていくことです。
「できないことを直す」のではなく、
その子が安心して生活し、学びに向かえるための土台を育てること。
それが、小学校入学前の療育で大切にしたい視点です。
児童発達支援SHIPでは、中央市・昭和町・甲府市南側・笛吹市周辺で、発達や就学準備に不安のあるお子さんと保護者の方をサポートしています。
お子さんの発達や小学校入学前の準備について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
見学・相談について
児童発達支援SHIPでは、見学・ご相談を受け付けています。
「療育を利用するかまだ決めていない」
「まずは話だけ聞いてみたい」
「小学校入学前に何を準備したらよいか知りたい」
という段階でも大丈夫です。
お子さんの様子や保護者の方の不安をお聞きしながら、必要な支援について一緒に考えていきます。
中央市・昭和町・甲府市南側・笛吹市周辺で児童発達支援をお探しの方は、児童発達支援SHIPへお気軽にお問い合わせください。
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相談支援専門員の方へ
児童発達支援SHIP中央市では、相談支援専門員の方からのご紹介・見学相談も受け付けています。
お子さんの発達状況、家庭や園での様子、保護者の方の希望、利用希望曜日などを確認しながら、SHIPで対応できる支援内容をご説明します。
紹介・見学相談の流れについては、以下のページをご確認ください。
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