「名前を呼んでも反応が少ない」
「声をかけても動かない」
「何度言っても伝わっていない気がする」
「園で“一斉指示が通りにくい”と言われた」
「2歳・3歳でこの様子は大丈夫なのかな」
2歳・3歳ごろになると、家庭や園で「指示が通りにくい」と感じる場面が増えてくることがあります。
この時期は、ことばの理解、注意の向け方、気持ちの切り替え、集団生活への参加など、さまざまな力が育っていく時期です。
そのため、指示が通りにくい姿があっても、すぐに何かを決めつける必要はありません。
一方で、家庭や園で困りごとが続いている場合には、
「なぜ伝わりにくいのか」
「どう伝えると動きやすいのか」
を整理していくことが大切です。
この記事では、2歳・3歳で指示が通りにくいと感じたときの見方、家庭でできる関わり、児童発達支援に相談する目安についてお伝えします。
中央市・昭和町・甲府市南側・笛吹市周辺で、お子さんの発達や園生活について悩んでいる保護者の方へ。
児童発達支援・放課後等デイサービスSHIPでは、「ことばがゆっくり」「集団が苦手」「一斉指示が通りにくい」「友達との関わりが苦手」などのお悩みについて、見学・相談を受け付けています。
受給者証がまだない段階でも、まずはご相談いただけます。
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「指示が通りにくい」とは、どのような姿?
「指示が通りにくい」と一言で言っても、実際の姿はさまざまです。
たとえば、次のような姿があります。
- 名前を呼んでも振り向きにくい
- 「おいで」と言っても来ない
- 「片付けよう」と言っても動かない
- 「座って」と言っても座らない
- 何度も同じことを伝える必要がある
- 園で先生の一斉指示では動き出せない
- 周りの子が動いていても、自分だけ動かない
- 活動の切り替えで大きく崩れる
- 好きなことをしていると声が届きにくい
- 言葉では伝わりにくいが、見本があると動ける
大切なのは、
「聞いていない」だけで片付けないこと
です。
指示が通りにくい背景には、いくつかの理由が考えられます。
指示が通りにくい背景1|ことばの理解がまだ育っている途中
2歳・3歳は、ことばの理解が大きく伸びていく時期です。
ただし、言葉を話しているからといって、大人の説明をすべて理解しているとは限りません。
たとえば、
- 単語はわかるが、長い説明は難しい
- 「あとで」「もう少し」「ちゃんと」など曖昧な言葉がわかりにくい
- 二つ以上の指示を覚えて動くことが難しい
- 目の前にないことを言葉だけで想像しにくい
- 早口で言われると理解しにくい
ということがあります。
たとえば、
「早く片付けて、手を洗って、ごはんにするよ」
という言葉は、大人にとっては自然でも、子どもにとっては情報が多い場合があります。
この場合は、
「ブロック、箱に入れよう」
「次、手を洗おう」
のように、一つずつ短く伝える方が動きやすくなることがあります。
政府広報オンラインでも、発達障害のある人への配慮として、指示を曖昧にせず、肯定的・具体的・視覚的に伝えることや、段階を細かく分けるスモールステップが紹介されています。これは診断の有無に関係なく、子どもに伝えるときにも参考になる視点です。
指示が通りにくい背景2|注意が向きにくい
指示が通りにくいように見えても、実際には、声に注意が向いていないことがあります。
たとえば、
- 好きな遊びに集中している
- テレビや音に注意が向いている
- 周りの人や物が気になっている
- 眠い、疲れている
- 気持ちが高ぶっている
- 別のことを考えている
このようなときは、遠くから声をかけても届きにくいことがあります。
家庭では、
- 近くに行く
- 名前を呼ぶ
- 目線の高さを合わせる
- 肩を軽くトントンして注意を向ける
- 短い言葉で伝える
- 伝えたあと少し待つ
という関わりが有効な場合があります。
「何度言っても聞かない」と感じるときほど、まずは
子どもの注意がこちらに向いているか
を確認することが大切です。
お子さんの様子は、一人ひとり異なります。
同じ「指示が通りにくい」「集団に入りにくい」という姿でも、背景には、ことばの理解、見通しの持ちにくさ、感覚の過敏さ、不安の強さ、経験不足など、さまざまな要因が関係していることがあります。
そのため、SHIPでは「できない」と決めつけるのではなく、お子さんの行動の背景を丁寧に見ながら、その子に合った支援を考えていきます。
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指示が通りにくい背景3|見通しが持てない
2歳・3歳では、次に何が起こるのかがわからないと、不安になったり、動きにくくなったりすることがあります。
たとえば、
- 急に遊びを終わらせようとすると怒る
- 出かける準備で動かない
- お風呂や歯みがきに移れない
- 園で活動が変わると崩れる
- 予定が変わると泣く
という姿です。
これは、わがままではなく、
終わり方や次の活動がわからない不安
が背景にあることがあります。
その場合は、
- 「あと1回やったら終わり」
- 「ブロックを箱に入れたら、ごはん」
- 「靴を履いたら、公園」
- 「お風呂のあとに絵本」
- 「先に着替え、次に歯みがき」
のように、次の流れを具体的に伝えると動きやすくなることがあります。
指示が通りにくい背景4|感覚や環境の影響
子どもによっては、環境の影響を強く受けることがあります。
たとえば、
- 周りがにぎやかだと声が入りにくい
- 人が多いと落ち着かない
- 大きな音が苦手
- 服の感触や汚れが気になる
- 明るさやにおいが気になる
- 疲れると急に指示が入りにくくなる
政府広報オンラインでも、発達障害のある人の中には、音や光などへの過敏さがある場合があり、環境への配慮が必要なことが示されています。
2歳・3歳のお子さまの場合も、
「言葉が伝わらない」のではなく、
環境の刺激が多すぎて、言葉を受け取る余裕がない
ということがあります。
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指示が通りにくい背景5|「わかっているけど動けない」こともある
指示が通りにくいとき、子どもが言葉をまったく理解していないとは限りません。
中には、
- 言っていることはわかっている
- でも、今やっている遊びをやめたくない
- 次の活動が苦手
- 気持ちの切り替えが難しい
- どう動き出せばよいかわからない
という場合もあります。
このようなときは、何度も強く言うよりも、
- 最初の一つだけ一緒にやる
- 手順を見せる
- 選択肢を出す
- 終わった後の楽しみを伝える
- 少し時間を置く
- できたところをすぐに認める
方がうまくいくことがあります。
家庭でできる関わり1|短く、具体的に伝える
指示が通りにくいときは、まず言葉を短くします。
たとえば、
| 伝わりにくい言い方 | 伝わりやすい言い方 |
|---|---|
| ちゃんとして | 椅子に座ろう |
| 早くして | 靴を履こう |
| 片付けてから手を洗ってごはんね | ブロックを箱に入れよう |
| いい加減にして | 手はおひざ |
| そろそろ行くよ | 玄関に行こう |
「ちゃんと」「早く」「いい子にして」などは、大人には伝わっても、子どもには具体的に何をすればよいかわかりにくい言葉です。
まずは、
何をすればよいかがわかる言葉
に変えてみることが大切です。
家庭でできる関わり2|一つずつ伝える
2歳・3歳では、複数の指示を一度に伝えると難しいことがあります。
たとえば、
「靴を脱いで、手を洗って、カバンを置いてね」
ではなく、
- 「靴を脱ごう」
- 「手を洗おう」
- 「カバンを置こう」
のように、一つずつ伝えます。
一つできたら次を伝える方が、成功しやすくなります。
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児童発達支援に相談した方がよい目安
家庭でできる関わり3|見本を見せる
言葉だけでは伝わりにくい場合、見本を見せると動けることがあります。
たとえば、
- 大人が先に片付ける
- 靴を履く動きを見せる
- 椅子に座る場所を指差す
- 手洗いの手順を一緒にやる
- おもちゃを箱に入れて見せる
子どもは、言葉だけで理解するより、実際に見ることでわかりやすくなることがあります。
政府広報オンラインでも、図やイラストを使う、手順を示す、モデルを見せるといった工夫が紹介されています。
家庭でできる関わり4|視覚的な手がかりを使う
写真、絵、実物、指差しなどの視覚的な手がかりがあると、理解しやすくなる子もいます。
たとえば、
- 靴の写真を見せて「くつ」
- 手洗い場を指差して「手を洗う」
- おもちゃ箱を見せて「ここに入れる」
- 次の活動の写真を見せる
- 朝の流れを簡単な絵で示す
視覚的な手がかりは、言葉を補ってくれます。
特に、園で一斉指示が入りにくい子には、写真や絵、実物、見本などが助けになることがあります。
家庭でできる関わり5|できた瞬間を認める
指示が通りにくい子には、できていない場面ばかりが目立ちやすくなります。
しかし、支援で大切なのは、できた瞬間を見つけることです。
たとえば、
- 呼んだら少しこちらを見た
- 声かけで一歩動けた
- 一つだけ片付けられた
- 大人と一緒なら手を洗えた
- 見本を見てまねできた
- 少し待てた
このような小さな成功を、
「見られたね」
「一つ入れられたね」
「一緒にできたね」
「手を洗えたね」
と具体的に伝えます。
「すごいね」だけでもよいですが、
何ができたのかを言葉にする
と、子どもにも伝わりやすくなります。
家庭でできる関わり6|叱る前に、伝わり方を変えてみる
指示が通らない場面が続くと、保護者の方も疲れてしまいます。
「何回言ったらわかるの」
「どうして聞いてくれないの」
と思うこともあると思います。
そのようなときは、叱る前に、次のことを確認してみてください。
- 子どもはこちらを見ているか
- 言葉が長すぎないか
- 指示が二つ以上になっていないか
- 何をすればよいか具体的か
- 今の活動を急に止めようとしていないか
- 次に何をするか伝えているか
- 周りの刺激が多すぎないか
- 眠い、疲れている、空腹ではないか
伝え方を少し変えるだけで、動きやすくなる子もいます。
園で「一斉指示が通りにくい」と言われたとき
家庭での指示は通るのに、園では一斉指示が通りにくいと言われることがあります。
これは、家庭と園で環境が大きく違うためです。
園では、
- 先生の声が全体に向けられる
- 周りに友達がたくさんいる
- 音や動きが多い
- 活動の流れが速い
- 順番やルールがある
- すぐに切り替えが必要になる
という状況があります。
家庭では1対1で伝えられていても、園では同じように伝わらないことがあります。
この場合は、園の先生に次のように聞いてみるとよいです。
- どの場面で指示が入りにくいですか?
- 個別に声をかけると動けますか?
- 見本を見せるとできますか?
- 友達の動きを見てまねできますか?
- どのくらいの長さの指示なら入りますか?
- 好きな活動では参加できますか?
- 切り替えのときに困りやすいですか?
- どんな声かけだと動きやすいですか?
「一斉指示が通りにくい」という言葉だけでは、支援は考えにくいです。
具体的な場面を聞くことで、お子さまに合った支援が見えやすくなります。
相談した方がよい目安
次のような姿が続く場合は、一度、児童発達支援や自治体の発達相談などに相談してみてもよいタイミングです。
- 名前を呼んでも反応が少ない状態が続く
- 簡単な言葉の指示も伝わりにくい
- 園で一斉指示がほとんど入らないと言われた
- 個別に声をかけても動き出しにくい
- 指示が通らず、生活や園での参加に困っている
- 切り替えのたびに大きく崩れる
- ことばの理解や発語も気になっている
- 友達との関わりにも困りごとがある
- 就園・就学に向けて不安がある
- 保護者だけで関わり方を考えることに限界を感じている
こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでは、家族が子どもの発達に不安を感じるなどの「気付き」の段階にある子どもや家族に対して、丁寧に幅広い相談に対応する機能が示されています。
つまり、
診断があるかどうかだけでなく、「気になる」「園で困っている」「関わり方を知りたい」という段階で相談してよい
ということです。
児童発達支援では何を見るのか
児童発達支援では、指示が通るかどうかだけを見るわけではありません。
こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでは、本人支援において、
「健康・生活」
「運動・感覚」
「認知・行動」
「言語・コミュニケーション」
「人間関係・社会性」
の5領域の視点を踏まえたアセスメントを行うことが重要とされています。
そのため、児童発達支援では、
- ことばをどのくらい理解しているか
- どんな伝え方ならわかりやすいか
- 注意がどのように向くか
- 切り替えで何に困っているか
- 感覚や環境の影響はあるか
- 人との関わり方はどうか
- 生活の中でどこに支援が必要か
- どんな場面ではできているか
を総合的に見ていきます。
「指示が通らない子」と見るのではなく、
どんな条件なら伝わるのか
どんな支援があると動けるのか
を探していくことが大切です。
SHIPでは、伝わり方を一緒に整理します
児童発達支援・放課後等デイサービスSHIPでは、2歳・3歳のお子さまについて、
「言うことを聞けるか」
だけで判断することはありません。
見学・相談では、
- 家庭でどのような場面に困っているか
- 園でどのような指示が入りにくいか
- 短い言葉なら伝わるか
- 見本があると動けるか
- 写真や絵があるとわかりやすいか
- 切り替えのときに何が難しいか
- 好きな活動ではどのような姿か
- どのくらい手伝うとできるか
- 家庭や園でどのように支援するとよいか
を一緒に整理していきます。
たとえば、言葉だけでは伝わりにくいお子さまには、見本、写真、実物、短い言葉などを使いながら、理解しやすい伝え方を探していきます。
切り替えが難しいお子さまには、終わりの見通しを伝えたり、次の活動をわかりやすく示したりしながら、「できた」という経験を積み重ねていきます。
大切なのは、子どもを叱って動かすことではありません。
子どもに伝わる方法を見つけ、安心して動ける経験を増やしていくことです。
中央市・笛吹市周辺で児童発達支援をお探しの方へ
中央市・笛吹市周辺で、
- 2歳・3歳で指示が通りにくい
- 名前を呼んでも反応が少ない
- 園で一斉指示が通りにくいと言われた
- ことばの理解が気になる
- 切り替えで大きく崩れる
- 集団生活に不安がある
- 家庭での関わり方を相談したい
- 療育が必要かどうか知りたい
という保護者の方は、児童発達支援・放課後等デイサービスSHIPへご相談ください。
「診断があるわけではない」
「受給者証がまだない」
「まだ利用するか決めていない」
「まず話を聞いてみたい」
という段階でも大丈夫です。
まずは、お子さまの今の姿を一緒に整理し、どのような支援が必要かを考えていきます。
中央市・笛吹市周辺で、お子さまの集団参加や園での困りごとについて悩んでいる方は、SHIPへお気軽にご相談ください。
お子さまが安心して人と関わり、少しずつ集団の中で力を発揮できるよう、一緒に支援を考えていきます。
まとめ
2歳・3歳で指示が通りにくいと感じると、保護者の方は不安になると思います。
しかし、すぐに
「聞いていない」
「わがまま」
「発達に問題がある」
と決めつける必要はありません。
大切なのは、
- ことばの理解はどのくらいか
- 注意がこちらに向いているか
- 指示が長すぎないか
- 見通しがあると動きやすいか
- 見本や写真があると伝わるか
- 園ではどの場面で困っているか
- 家庭ではどのような姿か
- どんな支援があるとできるか
を丁寧に見ていくことです。
指示が通りにくい姿には、必ず背景があります。
その背景を整理することで、お子さまに合った関わり方が見えやすくなります。
中央市・笛吹市周辺で、お子さまの発達や園での様子について気になることがある方は、SHIPへお気軽にご相談ください。
お子さまに伝わる関わり方を、一緒に考えていきます。
ゆうた先生ぜひ一度ご連絡ください♪
参考資料
- こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」
- こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン 詳細版」
- 政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」
- 政府広報オンライン「発達障害に気付いたら?大人になって気付いたときの専門相談・支援機関」
- 厚生労働省「乳幼児に対する健康診査の実施について」
厚生労働省は、1歳6か月児健康診査の目的として、身体発育、精神発達、歩行、言語などの発達の標識を確認し、必要な支援につなげることを示しています。

