「同じ年頃の子より、ことばが少ない気がする」
「質問しても、答えが返ってこないことがある」
「欲しいものがあると、ことばより先に泣いたり手を引いたりする」
そんな姿を見て、家で何をしたらよいのか、相談した方がよいのか迷う保護者の方は少なくありません。
ことばの育ち方やペースには、一人ひとり違いがあります。大切なのは、今使える単語の数だけで判断することではありません。お子さんがどんな方法で人とつながろうとしているか、どんな場面なら分かりやすく伝えられるかを一緒に見つけていくことです。
ゆうた先生こんにちは♪ゆうた先生です。ことばの数だけでなく、「伝えたい」「分かってもらえた」というやり取りも一緒に見ていきましょう。
ことばが気になるとき、こんな迷いはありませんか?
- もう少し待てば自然に増えるのかな
- 家でたくさん話しかけた方がよいのかな
- 言い直しや復唱をさせた方がよいのかな
- 園では困っていないようだけれど、相談してよいのかな
- まだ受給者証もないし、児童発達支援に聞くのは早いかな
保護者の方が迷うのは自然なことです。「ことばが少ない」という同じ姿でも、その背景や、お子さんが分かりやすい伝え方はそれぞれ異なります。
まずは困っている場面と、うまくやり取りできている場面の両方を整理すると、お子さんに合う関わりのヒントが見つかりやすくなります。
ことばの数だけでなく、今あるコミュニケーションを見る
コミュニケーションは、話しことばだけではありません。
- 欲しいものを指さす
- 大人の顔を見る
- 好きなものを持ってきて見せる
- 表情や声で気持ちを表す
- 大人の動きや音をまねする
- 絵や身ぶりを使って伝える
こうした姿も、「伝えたい」「一緒に見たい」という大切なコミュニケーションです。
一方で、ことばが出ていても、質問の意味が分かりにくかったり、気持ちに合う表現をすぐに選べなかったりすることがあります。周りの音や人の多さが気になり、集団では話しにくくなることもあります。
「言える・言えない」だけではなく、いつ、誰と、どんな伝え方ならやり取りしやすいかを見ることが大切です。
家庭で大切にしたいのは、話させることより「伝わった」経験
1. お子さんの視線や指さしをことばにする
お子さんが車を見ていたら「赤い車だね」、お菓子を指さしたら「おせんべい、ほしいね」のように、今の気持ちや注目しているものに短いことばを添えます。
2. 質問を続けすぎず、待つ時間をつくる
すぐに答えを求めると、分かっていてもことばが出にくいことがあります。問いかけた後に少し待つ、同じ遊びを楽しむ時間をつくることも、やり取りの土台になります。
3. 選びやすい形で伝える
「何がほしい?」が難しいときは、実物や写真を見せながら「りんごとバナナ、どっち?」と選べる形にすると、気持ちを表しやすくなります。
4. 一語を、少しだけ広げて返す
お子さんが「くるま」と言ったら、「青いくるま」「くるま、走ったね」のように、一語か二語を足して返します。言い直しを求めるのではなく、自然なやり取りの中で表現の見本を届けます。
5. 好きな遊びからやり取りを増やす
興味のある遊びは、人と関わりたい気持ちが生まれやすい場面です。積み木、絵本、体を使う遊びなど、お子さんの「もう一回」「一緒にやりたい」が出やすい活動を入口にします。
全部を一度に行う必要はありません。毎日の中で一つ試し、お子さんの反応を見ながら調整していくことが大切です。
園と家庭で姿が違うこともあります
家庭ではよく話すけれど園では話しにくい、反対に園では友だちのまねをしてことばが出やすいなど、場所によって姿が違うことがあります。
それは、どちらかの見方が間違っているということではありません。人数、音、活動の見通し、相手との関係など、環境によって発揮しやすい力が変わることがあります。
園での様子を聞くときは、「ことばが出ていますか」だけでなく、「どんな遊びが好きですか」「困ったときはどう伝えていますか」「どんな声かけだと動きやすいですか」と具体的に確認すると、支援の手がかりになります。
SHIP中央でできること
SHIP中央では、ことばを無理に言わせたり、単語の数だけを増やしたりすることを目標にはしません。
まず、お子さんの興味や得意なこと、今使っている伝え方、理解しやすい声かけや環境を丁寧に見ます。その上で、「やり取りを楽しめる活動なら表現が増えそう」「見て分かる手がかりがあると気持ちを伝えやすそう」と仮説を立て、個別活動や小集団での関わりを調整していきます。
たとえば、好きな遊びの中で視線や身ぶりのやり取りを増やす、絵や実物を使って選択しやすくする、短く分かりやすいことばを添えるなど、お子さんの今の姿に合う方法を一緒に探します。
できないことだけを見るのではなく、すでにできている伝え方や好きなことを、次の成長につながる経験へ広げていくことを大切にしています。必要に応じて、ご家庭や園で取り入れやすい関わり方も一緒に考えます。



今使っている表情や指さしも、大切なコミュニケーションです。「少し気になる」段階からご相談ください♪
受給者証がなくても、まずは見学・相談ができます
「相談したら、すぐに利用を決めなければいけないのかな」と心配される方もいますが、その必要はありません。
SHIP中央では、利用をまだ決めていない方や、受給者証をお持ちでない方もご相談いただけます。まずは見学して、今気になっていることや、ご家庭・園でのお子さんの姿をお聞かせください。
相談した結果、ご家庭でしばらく様子を見ることも一つの選択です。必要な場合には、その後の手続きや利用までの流れも分かりやすくご案内します。
SHIP中央は、山梨県中央市西花輪3637-15にある児童発達支援事業所です。中央市や周辺地域で、お子さんのことばやコミュニケーションについて「少し気になる」と感じたときは、どうぞそのままのお気持ちでご相談ください。

